【今日の記事のキーワード】
・スウィングは裏拍を強くするってほんと?
・どこにアクセントをつけるのか?
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こんにちは!
ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
今日はスウィングとそのアクセントについて語りましょう。
いきなりですが正解から語りましょう。
スウィングの間違えた知識はただ一つ。
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裏拍が強い
裏拍が強いって一体誰が言い始めたんだろう?
きっと多くの日本人がその概念を持ってると思う。
裏拍にアクセントをつけるってのも完全に間違いです。一旦ご自身のルールブックから完全削除してください!
僕のレッスンを初めて受講する方々、ほぼほぼ全員からこのような間違えて学んでしまった情報を聞くので、その都度僕は丁寧に説明します。
それじゃ例えば下記のフレーズを見てみてください。
そしてご自分なりにスウィングで演奏してみましょう~。
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さて、どこかにアクセントはつきましたか?
もし間違った概念通りに裏拍にアクセントを若干つけると、このようになりますね。
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ン?なんかヘンじゃないですか??フレーズが完全におかしく聞こえるのはわかりますかね??
それじゃこのフレーズをより自然体にスウィングで演奏するとこのようになります。
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どうでしたか?よりフレーズ全体にまとまりが表現できたのがわかりますか??
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さて、それでは下記のフレーズについてはどうでしょう。自分なりに演奏してみましょう!
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どうですか?もしこれを裏拍を強くすると・・・
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こうなりますね。う~~ん、悪くはないけど・・・
曲全体の中でどの位置にフレーズが来たりするのかで変化しますけど、例えばこんなのはどうでしょう?
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このようにスウィングの基本的概念とは、フレーズによってどこにアクセントが来るかが変わってくるのです。そして曲のどの位置にそのフレーズが入っているかでも変わります。そして人によっても変わります。
その観点で行くと、エイトビートだろうとボサノバだろうとスウィングだろうとラテンだろうと、アクセントというのはフレーズによってその位置が変わるので、その点に関して言えばどの曲調でも変わることはありません。スウィングに限ったことではないということです。
そしてもちろん、このアクセントも人によって位置が変わってくる分野なので、スウィングは裏拍が強い!っていう間違えた概念をまずは完全に捨ててみましょう。
ではどうやって各フレーズのアクセント、いわゆるフレージングを学べば良いのか?
正解はただ一つ・・・
演奏を聴きまくることです!
Youtubeなどでひたすら50年代のジャズを聞いてみてください。わりとはっきりとしたアクセントをつけるのが40年代や50年代のジャズですね。それに比べて現代のジャズはあまりアクセントがないスタイルも多いですね。
アクセントを含めたフレージングは耳と体で覚え込む以外に方法がないのです。時間はかかりますが、来る日も来る日も演奏を聴きまくって体に覚え込ませましょう。
それ以外に方法はありません!
ということでまた次回!
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■著者について

株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて16年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。海外にて各種音楽賞を受賞しまくる。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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