【今日の記事のキーワード】
・マイナーペンタトニック(ブルーススケール)っていつ使うの!?
・どうやって12個のキーの中から選ぶの?
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こんにちは。ラッドミュージックスクール学長瀬戸です。
ジャズアドリブのレッスンをやってると様々な質問を生徒から受ける。
その中でもこないだ面白い質問を受けた。
それは・・・
「先生から教わったマイナーペンタトニックスケールの理論と、先生が実際に演奏してるアドリブの録音を聞き返してみたら、ずれて聞こえるんですけど・・・?」
おおお〜素晴らしい耳を持っている生徒!耳コピしただけでも敬意を表する!
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さて、では実際に見ていこう。曲はジャズの黄金スタンダード曲「There Will Never Be Another You」である。

さて。初心者〜中級者には僕は下記ように教えている。
↓
「メジャー(長調)の曲では2種類のマイナーペンタトニック(ブルーススケール)が使えるヨ」
ちなみにThere Will Never Be Another Youでは・・・
・Cマイナーペンタトニック(ブルーススケール):明るく響く
・Ebマイナーペンタトニック(ブルーススケール):力強く響く
が基本的には使える。曲を通してどこでも使える。どのコード上でも弾ける。っていうかコードなんて見なくてもよい。自信を持ってどちらかのマイナーペンタトニックだけ弾いておけば安全パイである!
Cの方が比較的曲調にピッタリに聞こえるハズ。そしてEbはパワーで押し切る感じに力強く響くハズ。
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さて。その生徒が言うには、俺がレッスン中に行ったデモ演奏中に過去の赤丸部分でBbマイナーペンタトニックを使っていた、と言うのだ。
↓

おお、素晴らしい耳コピ能力!確かにBbマイナーペンタ使ったかも。www
さて。超簡単に理論的に説明すると人間んの耳は曲の調に関わらず、その瞬間に鳴り響いているコードに耳が引っ張られて部分的ないわゆる「転調状態」に聞こえていることがあり、この場合で言うとBb-7というコードの響きに引っ張られてる。
その結果Bbマイナーペンタトニックがピッタリ響くというわけだ。
まぁ、、、もっと簡単に説明するとマイナーコード上ではマイナーペンタが使えるというネ・・・www
ジャズって考え方が無限に存在するから、結果的にカッチョよく響けばなんでもOK!!
この他にもいろんな種類(キー)のマイナーペンタトニックがあっちこっちで実際に使えるのである!
だけど小節ごとにそんなことを考えていたら脳のCPUが間に合わないだろうから、あまり気にする必要なない〜!
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おまけ:今回出てきたペンタトニック(ブルーススケール)

これ読んでも理解できない方は是非僕のオンラインレッスンを受講してみてくださいまし〜〜!!www
じゃまた次回!!
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■著者について

株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析し、何故その音たちを演奏したのかを瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英ー日通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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