ジャズ初心者がまず学ぶべき1曲目!

ジャズアドリブ
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【今日の記事のキーワード】
初心者はCマイナー調の曲かFマイナー調
・枯葉(Autumn Leaves)は、まだまだ先の話

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    学長瀬戸で〜す

こんにちは。ラッドミュージックスクール学長瀬戸です。
こちらマレーシアでは新年、イスラム正月、旧正月(中国正月)、インド正月、独立記念、その他諸々祝日、、と国をあげて人種を問わずパーティを年間通して祝っている感じがして好きです。祝い事最高!そしてジャズセッションもライブもフェスもジャンル問わず超盛り上がってます!(2023年1月19日現在)

日本だと、やれコロナなのに不謹慎だなんだかんだ言われますけど、諸外国は「ハ?カンケーないね。勝手に謹慎しとけば!?」というのが基本。俺は俺。お前はお前。というのが世界の基本。「俺は俺。お前はお前」という信念を抱くとジャズはあっという間に上達します。笑笑

さて、今日はジャズ初心者に教える1曲目は何か?それをどのように教えるか?を簡潔に記したいです。僕流です。

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ちなみに・・・

枯葉(Autumn Leaves)

はほぼ絶対に1曲目には教えぬ!
これには理論的理由があるんですけど、めんどいので割愛!簡単に説明すると1曲目でいきなり挫折させてしまう危険性が極めて高い曲なのであ〜る!

ジャズを教える講師たるもの、生徒をいきなり挫折させてはならぬ!

それでなくとも上達すればするほど己の無力さに気づく分野、ジャズ。

せめてそこに行き着くまでは挫折させてはならぬ!笑
よっぽど生徒さんが「私は枯葉を1曲目に学ばなきゃ死ぬ!」って迫ってきたら教えますけど・・・。笑


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ってことでいきなり初心者に教える1曲目は何か?の曲名をリストアップ。

– Mr. PC (テンポを限りなく遅くする)
– Song for My Father(これもテンポを遅く)

上記の2曲のいずれかを教えることが多いです!特にMr. PCは最高。

Mr. PCはジョン・コルトレーン作曲のマイナーブルース。Song for My Fatherはホレース・シルバー作曲。どちらも名曲ですね。理論的に説明するとどちらもマイナー調。Mr PCはCマイナー。Song for My FatherはFマイナー

僕はジャズを教える時、ほぼほぼ絶対にメジャー調の曲は半年くらい教えないことにしてます。なぜならあっという間に挫折するから。なぜ挫折するのか??それは難しいからです。圧倒的にメジャー調においてはやらねばならぬ事柄が一気に倍増し、死の宣告を受けたかの如く難易度がいきなりアップ!

だからよっぽどの理由がない限り、いきなりメジャー調の曲を教えることはないっス。

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さて、スケールについて!下記を使いましょ〜って言います。




C ハーモニックマイナースケール。Mr. PCで使える!

F ハーモニックマイナースケール。Song for My Fatherで使える!

「さあ、カラオケ流すからテキトーにスケールを上下してみて!!!」

っていうのが教え方。絶対に初日にフレーズも教えないし、理論も教えない。余計なことは一切初日に教えないッス。

その人その人のマインドセット、指癖、楽器の機材的知識、耳の良さ、脳の解析方法、瞬発力、そして気合。これらを初日に見抜くのが講師としての仕事!

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どの楽器の生徒を教えるかによってMr. PCなのかSong for My Fatherを弾かせるかを上手く使い分けるので〜す。楽器によって指遣いが異なるので上手く見極めながら選曲。

なぜ普通のナチュラルマイナーやメロディックマイナーではなくてハーモニックマイナーをいきなり教えるのか?という部分についてだが、これも理由がありすぎるのでブログでは割愛!

とにかくアドリブをやってみる!ということが最重要な分野であるジャズ。なのでとりあえずコレをやってみましょう。

Youtubeには死ぬほどたくさんカラオケ(backing track)が落ちているので、ジャズを自己流で学びたい方も可能。

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教える時に重要なのは、スケールは2オクターブ書き出しておくことが重要。1オクターブだけだとその中でしか動けないマインドセットになってしまい、危険極まりない。

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さあ、これからジャズを始めたいヒト、自己流上等でやってみましょ〜〜〜!!

そんじゃまた次回。

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■著者について

瀬戸郁寛(せとふみひろ)

株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析し、何故その音たちを演奏したのかを瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英ー日通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。

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