11: 故意に半音当て(音源あり)-ジャズアドリブ超基礎

ジャズアドリブ
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今日の記事のキーワード】
・minor 7 コードで半音当てる
・ミクロで見るか、マクロで見るか
・生真面目にやらんでっちゃOK!

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   学長瀬戸で〜す

こんにちは。ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。

先日某サックスの生徒とレッスンしてたら、質問がきた。

「マイナーセブンのコードって、マイナー3度は死守しなきゃならないんじゃなかったですっけ?」

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ああ、わかるぜ。その想い、超理解するぜ。。。

よし。そしたらマクロに耳で捉えてみよう。
まずはコードトーンを2オクタブ書き出す。(1オクタブだと視覚的に実演に不具合が出る可能性高し)


赤い部分(F)を死守しなければならないと思ってしまうのも理解できる・・・

2ー5ー1コード進行ですね。

赤い部分、Dm7の3度がFなのでF#は使えないじゃないか?という疑問ですね。


ミクロの世界で見ると、確かにDm7の瞬間はFF#が概念的に半音で当たるという不安があるかもしれませんけど、結論から言うと実際に人間の耳は「単音よりもフレーズ全体を聞いている」ので、安心してください〜。

もちろんミクロで見てF#を避けて演奏しても良いですし、今回の記事のようにマクロで捉えるのももちろんアリ。ていうか両方必要!

では早速使いましょう。ガンガン使いましょう。音源も下に貼り付けておくので耳で確認しましょう。

赤文字が全部F#。ついでにG7の7度もFだけど無視してF#。これはDm7をG7に脳内で置き換えてルートに半音でアプローチするサウンド。

Cブルーススケールの一部としてのF#。ガンガン使う。

これもCブルーススケールの一部としてのF#。

はい!こんな感じで無限にパターンが作れますね〜。
これはあくまでも僕が気持ちいいなぁって思えるサウンド!

ジャズアドリブ学習の初期に重要なことはブルーススケールと耳をたくさん使って自分が気持ちいい!と思えればオーケー!

ジャズ理論って矛盾の連続なので、コード理論とかを生真面目に追いかけてしまったらハマる危険性がた〜くさんあるんですね〜。理論はちょっとずつ学べば大丈夫。だから広い視野で見てやっていきましょう!

理論を信じる前に自分の耳を信じましょう〜!

足元を見ても地面を見ても同じ宇宙。マクロで見るかミクロで見るか!

そして自分の気持ちいいサウンドを探してみましょう。ピアノかキーボードを使って音探しをしてみるのも視覚的にわかりやすいのでオススメです〜。

それじゃまた次回。

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■著者について

瀬戸郁寛(せとふみひろ)

式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析し、何故その音たちを演奏したのかを瞬時に分析する力。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。

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