【今日の記事のキーワード】
・2音だけランダムに選ぶ
・曲を通して2音だけでアドリブ演奏
・リズムを色々変化させる
・違和感を感じられたら合格!
・必ずカラオケ(マイナスワン音源)で練習!

こんにちは。ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
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「瀬戸先生〜こないだレッスンでEbとBを上昇ラインの中で使えばカッコ良く演奏できるって言ったじゃないですか〜。でも今日のレッスンでEbとBは使うな!って・・・先生のウソつき!」
・・・ある日の個人レッスンで某生徒からこのような意見が来た。w
うん。確かに俺は言った。言ったっス。w
う〜〜ん、説明が難しい。ジャズってのは矛盾を勉強する分野の芸術だからなぁ・・・
EbとBをこのようなパターンで使ったらカッコ良くて、おなじ上昇ラインでもこのようなパターンで使うと壊滅的響きになったり・・・そう。
ジャズって矛盾の連続なんです…涙
まぁもちろん生徒もそれを知ってて冗談で言ってんだけどね。w
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例えばお酒のラムコークを作るにあたって、コカコーラを使うのかペプシコーラを使うのか・・・はたまた販売終了になったタブクリアーを使うのか・・・笑 (タブクリアーって知ってます?確か1990年頃に日本で発売してた透明なコカコーラ。wikiってみてくださいな)
どのコーラを混ぜてもそれぞれ趣があるはず。もしくはダイエットコーラでも良い。
ってな感じでジャズも同様に矛盾の連続なんです!まぁだからこそ楽しいんだけどネ。

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さてさて、ジャズを学び始めたばかりの初心者に必要な能力。それは・・・
音が濁ってるな〜
と感じられる耳を育てることッス。
大抵の人々はこの不協和音的な濁った音を既に自然と身につけている方々が多いので問題はないでしょう。まぁどうしても不協和音を気持ち悪く感じないって方々は・・・習っている先生に助けを求めてくださいませ・・・笑
そんな能力を育てつつ、ジャズの矛盾に気づくための練習、なおかつジャムセッションやライブ演奏を行う時にでも使える超即効性のある練習方法を今日は紹介。騙されたと思ってやってみましょう。初心者も上級者も全員やってみましょー。
曲は前回に引き続きMr. PC
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【やり方】
①下の表のC Minor Scaleからランダムに2音選ぶ
②上記のカラオケの再生速度をグっと落としてその2音で弾く
③その2音以外使わない
④12小節が終わるごとに2音のリズムパターンを自分なりに変更してみる
⑤場所によって音の濁りを感じられたら合格!
以上で〜す。簡単でしょ?

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例えば・・・こんな具合にランダムに演奏してみましょう〜。



はい。どうでしたか〜?
気持ちよい響きだったか、それとも不協和音的に気持ち悪かったかは個人によって多少差はあると思いますが、とりあえず気持ち良い瞬間と気持ち悪い瞬間を素直に聞き取れれば合格で〜〜〜〜す。
ジャズってその矛盾をゼロに近づけたり、逆にわざとその矛盾を発生させる連続で成り立っている分野なのです!それを耳で確認するのが最重要ポイント。
そしてこの2音だけで演奏する技術。実はジャムセッションやライブでも大活躍する演奏法。2音じゃなくても1音でもよい。3音でもよい。いつかこのブログでも書くと思いますが、音を繰り返すテクニックこそ超破壊力のある演奏法なのです〜。
それについてはまた後日書こうかな〜。
それではまた。
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【オマケの宿題】
上のYoutubeのカラオケを流しながら2音自分自身でランダムに音を選んで永遠に練習すること!違和感を感じられたら合格〜。
■著者について

■株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒業。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論は全て耳から習得。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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