【今日の記事のキーワード】
・ジャズ初心者はマイナーキーが最適!
・Cマイナースケールだけを使う
・テキトーにスケールを上下するだけ
・2オクターブ書き出す
・スケールの5度/9度から始めてみる
・必ずカラオケ(マイナスワン音源)で練習!

こんにちは。ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
今回の記事はジャズ初心者がジャズアドリブの練習をうまれてはじめてやるには、何の曲や練習メニューがピッタリか?という題材で書いてみたいと思います〜。
いきなりですが・・・前回のブログでドレミの歌を題材にしたんですが、よく考えてみたらやっぱりジャズ初心者がドレミの歌を練習メニューにするのは難しいわ。あはは。スミマセン。まあいいや。
じゃあ今日は初心者はいったいどんな曲を題材にしたら良いのか?という観点で書いてみますね!
ズバリ、マイナーキー(短調)の曲!
マイナー調ってなぁんだ?
うーん、超簡単に説明すると、悲しく暗い曲。笑 いちいち音楽理論で説明すんのもめんどくさいから、マイナー調=悲しく暗い曲で十分!w
ちなみにJpopはほぼほぼメジャー調。演歌の多くはマイナー調。う〜ん例えば昔レコード大賞に選曲された「ルビーの指環」はマイナー調ッス。(今の若い人々は知らないだろうからYoutubeで探してね!w)
なぜマイナーキーの方が練習しやすいのか?
答えは簡単。マイナー調で使える音が初心者には少なく感じるからです。実際に使える音はメジャー調もマイナー調も変わらず12音なんですけど(当たり前か)、演奏していく中で使える音への【縛り】が若干多いのがマイナー調なんですね〜。縛りが多い方が間違えもチョイスも減るので練習した時の満足度が高いんですね〜〜〜〜。
例えるならば法律と同じ!法律が多いほど、そして税金の種類が多いほど人間の行動は制限されるのと全く同じ。制限されればロボットのように決まった動きをすれば楽になる。笑 っていうのと同じ話。
良し悪しは除いて。俺は嫌いだけどな。特に税金はとっとと●ね!
さて、ルビーの指環で激動の昭和時代を感じつつアドリブ練習してもいいんだけどチョッピリ初心者には難解な曲だろうから・・・もっと簡単な曲を選曲しました!ソングタイトルは・・・・
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Mr. PC (作曲:John Coltrane)
ジャズスタンダード曲と呼ばれる膨大な曲の中の1曲で、ジャズ界隈ではとっても有名な曲。そして比較的練習しやすい。ちなみに曲名のMr. PCの意味なんですけど、PC機材を売っているお店の名前でして、世界中にフランチャイズ店を広めよう!という資本家の陰謀をバレないように曲にサブリミナル効果を入れてる曲です。
嘘です。
Mr. PCとはPaul Chambers氏というジャズウッドベースの歴史的プレイヤーのイニシャルで〜す。つまり曲名の意味は「ポール・チェンバース氏」ということですね。ポール氏をフィーチャーした曲ってことですね。
しかしながら!マニアックでなおかつ不思議な話をさせていただきますと、ポール氏をフィーチャーした曲にも関わらずベースソロすら曲中に存在しないこと。
う〜〜〜ん、作曲者であるJohn Coltrane氏がなぜこの曲名にしたのか。謎が謎を呼ぶ。しかし僕的解釈は、「ベーシストはしっかりとベースラインを弾くことこそが要」って言いたかったんじゃないかなぁ・・・
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Mr. PCは曲調がC Minor。フラットが3つね。よって基本のスケールがC Minor Scaleということになりますネ。

前回のブログでも書いた通り、スケールは必ず最低2オクターブは書き出しましょう。
そして今回はジャズアドリブを更に練習しやすくするためにもう一点コツを。
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上記の譜面のように五線譜の一番左側にシャープやフラットを書き込むのは実は僕的教え方としてはNG。もちろん音楽理論的には大正解なんだろうけども・・・。
だが一つ言っておこう。
演奏レベルが上がれば上がるほど、譜面も準じて難しくなる。これは実は演奏が間違っているとか合っているというレベルの話ではないんですね〜。最大の理由は・・・将来理論を勉強し始めると、音符に直接シャープやフラットを書き込まねば理解できなくなる日がくる。ということなんですヨ。
悪いことは言わん。せめて自分で練習するときは音符に直接シャープフラットを書き込みましょ〜〜!
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さて、前回に引き続き初心者に向けたアドリブ練習のコツ。
①思うがままにC Minor Scaleをテキト〜に上がったり下がったりする。
ハイ以上。簡単でしょ?
ええ??瀬戸サン??また詐欺的教え方をプッシュしてる〜!
って言われそうだけど、他に超初心者に対する効果的教え方があったら逆に俺に教えてくれ!それともナンか?理論づくしで理論を詰め込んで、ヤレこのフレージングがどうのこうの、ヤレこの難しいスケールを使えだとかヤレこのコード進行とテンションがどーちゃらこーちゃらだとかヤレスウィングがどうのこうのヤレ裏コードがどうのこうの・・・
初めからそうしたい頭デッカチなヤシは勝手にしてくれ〜〜!俺は知らん。
一つ言っておこう。超初心者にはまずとりあえず必要最低限の知識と共にゆるふわ〜っとテキトーに超自己流で演奏するのが一番ジャズの上達に近づく第一歩ということは俺の15年のスクール業務経験で実証されてる。理論を使って教え始めるのは一人一人がチョコっと演奏できるようになってからで全く遅くない。
ごく稀に生徒さんの中には一生懸命理論書を読んでからレッスンに挑んでくる方々もいる・・・しかしながら・・・。。まぁいいや。w
理論書は知らない理論を勉強するためにあるのではなく、知っている理論を再確認するためだけにあると俺は思ってる。
正直なところ・・・俺は理論書を過去に一度も読んだことがない。マジで。アドリブ方法を誰かに正規に教わったこともない。ジャズ音大卒業にも関わらずアドリブは教わってない。笑
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話はそれちゃいましたが…Mr. PCのカラオケ(通称マイナスワン音源)と共にC Minor Scaleを永遠と繰り返してくる日もくる日も演奏しまくってみましょう〜。きっと次へのステップが見えてくるハズ。
音が濁ろうが気にせずに弾きまくりましょう〜〜!
あ、最後に一つだけコツを。
初心者でもオッシャレ〜〜〜〜に演奏するにはスケールの5度か9度から演奏を開始してみるととっても良いことがいっぱい!是非試してみましょう。
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ちなみにYoutubeのカラオケの音源のテンポが早すぎたり遅すぎたりした場合、再生速度をyoutube上で変化させられるので自分にピッタリあった速度に是非変更してみましょう〜。
【オマケの宿題】
下のMr. PCのカラオケの速度をグ〜〜〜〜っと落として、C Minor Scaleだけを使ってテキト〜に最低100回は練習しましょう〜。
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